第101回「伝統の文化と食材で育てる郷土愛」

佐賀県有田町立有田中部小学校 栄養教諭・松尾奨子

有田町は佐賀県の西部に位置する町で、日本の伝統工芸品の1つ、有田焼の産地として知られています。

地元産食器を活用できる有難さを実感

学校給食でも、陶器食器を使用しています。佐賀県は、有田以外の市町でも陶器食器を使用している所が多くあります。有田町では大きさを変えて、お椀、皿とも3種類ずつ使用しています。
今までの学校では食器に合わせて献立を考えていましたが、献立に合わせて食器を使えるというのはとてもありがたいことで、給食の見た目もよく、献立の幅も広がるので食器の大切さを感じました。

JA協力で月一度「ふるさと食の日」

有田町では、地場産物の活用として地元のJAの協力で月に一度「ふるさと食の日」を行っています。1年間の予定献立を作成し、JAと話し合いをして使用する食材を決めています。
たけのこ、きゅうり、グリンピース、アスパラガス、たまねぎ、じゃがいも、なす、冬瓜、巨峰、里芋、大根、みかん、ねぎ、さつま芋、白菜などの季節の野菜、そして有田の伝統野菜である戸矢かぶを使用しています。

伝統の野菜と行事も教材に

戸矢かぶは、有田町の戸矢地区で栽培されているかぶで、葉はギザギザしていて、肥大した根の上半分の表面が赤紫色、下半分は白色で、鮮やかなコントラストをしています。ソフトボール大の中かぶで、断面がハートのかたちになるのが特徴です。給食では、酢の物にしたり汁物にしたりして出しています。酢の物にすると紫がいっそう鮮やかになりきれいな仕上がりになります。
地元のおくんちの時には、有田で食べられているおくんち料理を出します。ふるさと食の日やおくんち料理を出すときは、生産者の名前やおくんち料理の由来などを放送、食育だよりなどで紹介しています。

家庭や地域との連携で

このように、伝統と地域の豊かな食材に恵まれた地域です。これからも、家庭や地域と連携しながら、有田町の魅力を生かしたおいしい給食を提供し、子どもたちの豊かな心と健康な体、郷土を愛する気持ちを育てていきたいと思います。

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