栄養士コラム

第140回「給食指導の工夫で、ワクワクどきどきの動画制作」

増谷美栄子

兵庫県三田市立ゆりのき台給食センター 栄養教諭

増谷美栄子

今日食べる給食が、どのようにできているかを伝えよう!と日々、奮闘中です。
コロナ禍で始まった新たな日常において、給食時間の様子も随分変わりました。また、大型テレビの配置や1人1台のタブレットが整備され、学習環境も少しずつ変わってきています。

「給食動画」制作は、話し合いと協力から

そのような中、子ども達が今食べている給食を身近に感じ、おいしく味わい、楽しい時間にしてほしいという思いから、わくわくドキドキの給食動画作りを始めました。所属校のクラスを訪問する時に、給食センターで食材や調理の様子を撮影し、「給食、おいしさのヒミツ」や「おすすめ給食」などをテーマにした動画を流して子ども達に説明しています。
何を取り上げ、どのように作っていくか、日々話題にしながら、協力して作っていることが続けられる秘訣ではないかと思います。

何事も一生懸命に挑戦しよう

「いつものように黙食しながら、見てくださいね」で始まる給食・食育動画。次は給食を届けている全ての学校に伝えよう!とパワーポイントのスライドショーに音声を吹き込み、ビデオにしてYouTubeにアップし、QRコード(教育委員会限定公開)を作成して、教室掲示用の給食指導資料「こんしゅうのこんだて」に掲載します。給食時間の状況に応じて視聴できるようになっています。週1回を目標に3~4分程度の動画です。給食にどんな思いをこめて作っているかなど、ナレーションつきで楽しく学べます。最後に「おいしく盛り付けてくださいね」「しっかり食べれば、元気モリモリ」と呼びかけて、当日の給食献立を紹介しています。
大量調理の様子に驚き、興味いっぱいの姿が、動画を作る励みになっています。何事も一生懸命に、協力しあいながら、できることを見つけて挑戦しようと思います。

食の楽しさを伝えよう

情報機器を活用した、新たな取組は続きます。中学3年生対象にアンケートのQRコードを配布し、給食の思い出メッセージやリクエスト献立を募集。3月にお楽しみ献立を実施し、給食だよりで給食の思い出を紹介する予定です。また、家庭科のワークシートをタブレットで学習する教材など、ひらめきとアイデアで可能性はひろがります。
これからも子ども達の生き生きとした表情に勇気と元気をもらい、「食」の楽しさを伝えていきたいです。