2010年度給食だより
家庭の食卓は食育の場 東京都大田区立池上小学校 学校栄養職員・太朗良一枝先生
家庭の食卓を食育の実践の場と捉え、給食だよりを発行しています。今年度は「ステキな人になろう」を目標に、「食事のマナー」をシリーズで発信しました。本号は震災直後の発行であり、3月11日の震災の被災地が産地のひとつでもありました。「(給)食」を通じて、より身近なこととして深く考えるためにコメントも加えました。
旬の食品や地域の産物を紹介 神奈川県川崎市立王禅寺中央小学校 栄養教諭・加藤栄子先生
本校は児童の実態から、「なんでも食べられる元気な子」を食育目標として、食に関する指導を進めています。ぱくぱくだよりでは、本校の食育を理解してもらうために、授業や行事活動、給食の献立、旬の食品、地域の産物などをとりあげ、家庭への啓発に努めています。今回は、日本の伝統食でもある味噌作りを紹介しています。
ホームページに掲載し、家庭・地域にも 東京都足立区立綾瀬小学校 学校栄養職員・吉澤厚子先生
給食時に発行している「ランチつうしん」の裏面には、子どもたちが感想を記入できるようになっており、毎回たくさんの返事が届けられています。その感想は、毎月の「給食だより」の裏面に紹介しています。また、地域や家庭の方々との連携を深められるよう、本校のホームページで毎日の給食や給食だよりを掲載しています。今後も子どもたちが食を楽しみ、食を通じて健康に過ごすことができるよう、先生方と協力して食育を進めていきたいと思います。
毎号に児童が作れるお弁当レシピ 昭和女子大学付属昭和小学校 学校栄養職員・細谷純子先生
本校では毎月一回、給食など食生活について、多くの児童が関心をもつように給食だよりを発行しています。特に4月号では、厨房の様子をイラストにして紹介しました。また、今年度の学校目標「自分でできることは自分でします」に合わせて、お弁当を児童が作れるように、簡単にできるおかずのレシピを毎号載せています。
親子で作る給食レシピを毎月掲載 東京都新宿区立落合第四小学校 学校栄養職員・長尾美津江先生
給食は、栄養士からのメッセージがたくさんこめられています。毎日の「給食つうしん」や毎月の献立表、給食だよりを通してその想いを伝え、食への関心を高め、食を大切にする気持ちを育てていきたいと考えています。給食だよりの裏面では、その月の献立から1品を「親子で作ろう給食レシピ」としてイラストつきで掲載しています。親子で料理を作るきっかけになってほしいと思います。
がん予防と生活習慣を特集 東京都荒川区立汐入小学校 学校栄養職員・宮島則子先生
本校の給食の基本である「ご・ず・こん」&「カミカミ」を、家庭でも実践してもらうため常に啓発しています。そして「がん予防」を小学生から意識させ、生活習慣の大切さを伝えたいものです。8年間飼育していたヤギのプラムが、6月から馬頭で休耕地再生のため一役買っていましたが、残念ながら11月1日に他界。今回の給食だよりには、プラムが暮した馬頭の米とキウイを給食で使うことをお知らせしました。
和食へのこだわりを献立に 東京都渋谷区立本町中学校 栄養教諭・細野清美先生
子どもたちの「和食」離れや「白飯」離れが目立つようになったのは、いつ頃からでしょう。白飯に汁物、おかずの三角食べ、口中調味の習慣も薄く感じられます。「ご飯に味噌汁」を基本とした食事へのこだわりは、今、給食のテーマとして日々献立に応用されています。「ご飯をしっかり食べる子」へ、ご飯に合う「和」の副菜、汁物は「生きる力」を授けてくれる礎と信じています。
望ましい食習慣を身につけるため 静岡県三島市立錦田小学校 栄養教諭・笹倉裕子先生
本校の給食は食育を推進するに当たり、学校・家庭・地域と連携をとることが大切と考えています。本年度より家庭用炊飯器を使用した完全米飯給食、生産者との交流、学校給食を活用した親子料理教室など四季を通じて、たくさんの地場産物を使用しています。魅力ある献立も考えて行きたいです。学校の食育は学校給食を中心に、子ども達が、望ましい食習慣を身につけるように推進していきたいです。
家庭の食育のエッセンスに 北海道旭川市立近文小学校 栄養教諭・佐藤真由美先生
「親子の会話にひとふりのエッセンスを」――食卓を囲み、食に関するふとした話題が家庭の食育の基本と考えています。おたよりを通して、旬の味、旭川市の食材を生産する方々の苦労話しや、北海道遺産の食材を紹介したりすることを大切にしています。道内産の食材を家族で見直すきっかけになるように、情報発信中です。家庭の食育の手助け、エッセンスでありたいと思います。