栄養士コラム

第115回「笑顔で迎えられる給食を届けたい」

永田桂子

岐阜県加茂郡八百津町立八百津小学校 栄養教諭

永田桂子

今日も給食時間に教室を回っていると、「今日の給食、めっちゃおいしい」と満面の笑顔で迎えてくれる子供たちがいます。この仕事をしていて良かったと思える瞬間です。 私が小学生の時、いつも給食が食べられず、昼休みまで教室に残って、掃除の音楽と共に給食室へ、「残してごめんなさい」と返しに行っていた記憶ばかりが思い浮かびます。でも、美味しい物を食べること、料理やお菓子を作ることも大好きだった私は、いつの間にかこの仕事に就いていました。

美味しいものに感謝をこめて

人は美味しい物を食べた時、自然と笑顔になります。身近な誰かが自分のために心をこめて作ってくれたものであれば、尚更、そこに感謝の気持ちや嬉しさが加わります。学校給食は生きた教材であり、教材として活用するためには、安心・安全な給食であることはもちろんのこと、食事のモデルとなる魅力ある美味しい給食であることが大切です。しかし、人間の味覚は、育った環境によって大きく変わりますし、好みも様々で、誰もが美味しいと思える食事の提供は難しいものです。それでも、食べる場の雰囲気や、みんなが同じ物を食べることが魔法のスパイスとなるのが学校給食の良い点であると思います。食べる事が楽しい=美味しいにつながるのではないでしょうか。

食への執着が薄れた子供達

最近の子供たちの周りには様々な食品が溢れ、いつでも、どこでも、何でも食べられる環境にあることで、食べる事に対する執着のようなものが薄れているように感じます。「そんなにお腹すいてないん」「別にデザート欲しくないもん」という具合です。

まずは食べ物に興味を持たせよう

食育指導の内容は数々あります。生涯にわたって健康的な食生活を送ることができるように、実践力をつけさせたい。そのためには、まず、そんな子供たちに、食べ物に興味を持たせ、食べる事は楽しいと感じさせること。又、作り手の気持ちや大変さを伝えることで、感謝の気持ちが持てるようにすること。そして何より『給食美味しい!』の笑顔を作っていくことこそが使命だと考え、これからも頑張っていきたいと思います。

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